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ずいぶん前、国立国会図書館のページで古い資料の金工獨修書を見つけ
『何か役にたつかも』と保存していた金の色揚法。



ずっとやってみたいなと思いつつも なかなか手が出なかったのですが、機会を作りようやく実験してみました。

色上げとは、幕末に金の含有量の少ない小判の色合いを上げるために使用された方法のようです。

幕末の開国頃は、海外に比べ金が安く銀が高い状態。それを知った渡来人が
海外から安い銀を持ち込み、金を持ち出し大儲けが出来る、まさに黄金の国ジパング状態。

そんな状態から国内に流出するはずの金がなくなった日本は海外からの圧力に負け
金の含有を抑えた小判を流出せざるを得ない状態におちいりました。

幕末の小判は全体の金の含有量が約55.50%程度。その他は銀44.2%、雑0.3%
それが色上げを行うと小判の表面のみ90%近くになるという、よく考えついたな・・・という方法です。

前置きが長くなりましたが


明治発刊の書物なので、文体が読みにくい。




獨修書には2種類の方法がかいてありましたが、薬品の関係上

薫陸 硫酸銅 硝石 硫化鉄 塩を使用します。

乳鉢に用意して


よく混ぜ粉末にします。

混ざったら、水を適量あわせ一日放置と書いてあるのでそのとおりに。


翌日、出来上がった薬品をリングに薄くつけ火で炙ります。
すると表面は黒く焦げたような感じになりました。

それを何度か繰り返し簡単に磨いた所。
リングはK10のもの。右は未加工 左が色揚げした物。

表面にメッキをかけるのでは無く地金表面の金の純度を上げるこの方法。
使っていくうちに剥がれていくメッキに比べ剥がれることが無く、
はっきりとした金の色合いを楽しむことが出来ます。


現在、k10(10金)のアクセサリーを製作しているのですが
このいにしえの知恵を使用した新しいシリーズを製作中です。
詳しくは後日お知らせさせていただきます。


参考にしたところ

国立国会図書館デジタル化資料 http://dl.ndl.go.jp/



国立国会図書館古典籍資料室所蔵資料(約30万点)のうち、貴重書・準貴重書をはじめとした

江戸期以前の和古書、清代以前の漢籍など、約7万点をインターネットで見ることができます。


ウィキペディア:元禄小判
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E7%A6%84%E5%B0%8F%E5%88%A4


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