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Antique−トランスファーウェアの銅原版

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Transfer Ware 原版 フランス トランスファーウェア

 

※浅い知識で書き上げているものですので、間違いなどございましたらぜひお聞かせください。

 

数年前、友人に見せていただいたエングレービングが施された大きな金属板。

 

 

エングレービング

金属にビュランという鋭利な先端の彫刻刀のような道具を用いて緻密な溝を彫り

版画では、その溝にインクを埋め紙などに刷って印刷された物を作品にし、

宝飾では、ジュエリーや時計などに直接線彫りし表現された模様やその物自体を作品にします。(洋彫りなどとも言われます。)

その時は、只々大量の銅板に広々と洋彫りが施されている事に”すごいすごい”と声に出しながら喜んでいましたが

先日、今後の製作物を考えながらふと思い出し、作品作りの参考になると思いアポを取り見せてもらうことに。

 

この金属板はフランスの陶磁器に描かれている模様の原版で、工場が潰れ売りに出されたものを

タイミングよく手に入れ、コレクションとして手元においている物だそうです。全部で20枚近く。。内心…欲しい笑

調べてみると、版画のように金属の版元にインクを塗り、半紙のような柔らかい紙に模様を移し

一つ一つ陶器に貼り付け、模様を写し焼き上げ仕上げていくトランスファーウェアと言われるもののようです。

キーワードが色々でてきたので検索してみると、現在もイギリスに似た製法で作っている所があるようですね。

 

話は版に戻りますが、改めて見てみるとどうやって作ったのか疑問に思う物が混ざっており

興味本位ですが今後もう少し深く調べてみようと考えています。

 

板自体の大きさは、おおまかに 4〜50cmx25〜30cmの長方形。厚さは2mm前後

 

 

まずはエングレービングとエッチングで制作されたもの

 

次に疑問に思った物と言うのが、このページ一番上部の

指と一緒に写っている画像と下のフォトギャラリーのもの。拡大してみると模様が浮き出しています。

 

他にエッチングで加工されたものがあったので

ぱっと見、全部エッチングかと思いましたが細かく見てみると平面部分に薬品で溶けた形跡がなく、

磨きや削り取ったにしても ”0.数ミリ”の隙間まで歪み無く研磨したとも考えらない。

浮き上がっている線の頂点も細く、鋭角な山形になっています。

物によっては細くないものもありますが、頂点部分が腐食しているような表情。

 

ぱっと自分ならどうやって作るかなと考えた時に

彫りやエッチングを施した物に、なました銅板を圧迫し模様を移した?のかなと。

 

そう思うと、盛り上がっている線の形状もビュランで彫った様な三角山であったり

盛り上がった頂点が腐食したような表情なのもなんとなく納得できるのですが。。。



他の銅板も見ているうちに、銅板の中にもメッキがかけてあるものや、文字が反転しているもの・していないもの。

板の裏に半分溶けた様な、何かしら加工された跡があることに気づきました。

ちなみに文字が普通に読めるものは彫り、文字が反転しているものは文字が盛り上がり。

この事から直接金属同士で転写したのだろうという確信が強くなったのですが、

小さな硬貨のような物なら、巨大な圧力で圧迫製造するのもわかりますが

この大きさのものも圧力で作ってるの?本当にそんな方法なの?と疑問に思いながらも今日は時間切れ。

 

この非効率な技法が現在も残ってる所はあるのかな〜?

(多分印刷や版画などをされている方からすれば、すぐ答えが出るのでは無いかと思いますが。)

 

時間がある時にでもまた調べて見ようと思います。

 

・模様が盛り上がっている銅板

写真の中にあるロゴマークのSarreguemines は、フランスとドイツの国境の町サルグミンヌの事。

サルグミンヌの中でもとても古いU&Cの窯の版元のようです。

 

higeさんありがとうございました!

mercerie-hige

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